当ホームページは、セアカゴケグモの生息状況や駆除の効果を検証した成果などを市民に広く普及啓発を行い、セアカゴケグモによる被害を防止するために開設しました。管理者は、四日市公害と環境未来館のエコパートナーである①なたね通信、②特定非営利活動法人NPOちょっと自然が担当します。
私たちは、これまで環境保全活動を行う中で、海岸や干潟、市内公園などの環境に、セアカゴケグモがごく普通に生息していることに気がつき、調査をしたり記録をつけながらその動向を注視していました。最近は、自然観察会や海岸清掃、公園を使った自然観察会、池の再生活動(外来種駆除、池干し)などを通して、多くの子どもやその保護者の方にご参加いただいていますが、活動中にクモと遭遇する場面が徐々に増えはじめました。そこで、クモとの接し方、危険性、駆除の方法など自然環境保全に関わる仲間たちから情報を集めて、地域に対して発信していくことになりました。
私たちは、もともと自然環境保全をテーマに、調査や研究、記録、情報発信を行ってきましたので、有害生物駆除の専門の事業者ではありません。そのため、駆除といっても殺虫剤を大量に散布するような方法は行いません。セアカゴケグモを確認し、トングなどで捕獲してからセアカゴケグモだけに、殺虫剤を散布するようにしています。そうしないと同じ環境で暮らしている他の在来種も一緒に殺してしまうからです。暗渠や蓋をあけることができない場所ではない限り、できるだけセアカゴケグモだけ捕獲して、殺処分するようにしています。
私たちは、四日市市内の環境団体や企業、NPO、専門家と連携しながら情報をまとめた成果をホームページに掲載し、クモによる直接的な被害の防止と地域の在来種にも配慮した駆除方法が浸透することを願っています。また、ここまで生息が広がってしまった以上、根絶することは不可能だと考えますので、クモの危険やリスクを知り、クモと遭遇しても慌てず、冷静に対応できるような環境を整備していきたいと思っています。
本サイトは、令和元年度 四日市市環境部保全課のセアカゴケグモ駆除方法等に関する調査研究業務委託の成果に基づき作成しています